FX初心者が三尊を知っても勝てない理由を解説!プロは水準を見ている!
「FX初心者の多くの人は、三尊(ヘッド&ショルダー)を勉強しても、勝てるようになりません。」
たくさんのトレーダーを見て、こう思います。
とはいえ、
「プロトレーダーだって、三尊を意識してるっていうのに。。。なんで初心者は三尊を意識しても勝てないの??」
「どうやったら、三尊を使って勝てるようになるの??」
こう思う方も多いと思います。そこで今回は、現役プロトレーダーの観点から正しい三尊の知識をお伝えします。
具体的には、
・三尊はなぜできるのか?
・FX初心者が三尊を知っても勝てない理由
・三尊を使ってエントリー方法
この順番に解説していきます。
三尊についての理解が深まり、トレード成績が劇的に改善される可能性があるので、最後まで読んで参考にしてください!
そもそも三尊とは?(へッドアンドショルダー)
そもそも三尊とは何なのか?
ヘッドアンドショルダーとも言われることもありますが、意味は同じです。三尊は、トレンドの転換点をあらわすチャートパターンです。
天井で三尊が形成されると、上昇トレンドから下落トレンドへ。大底で逆三尊(インバースヘッドアンドショルダー)が形成されると、上昇トレンドから下落トレンドへの転換点の合図となります。
三尊形成の条件は?
「どういう形が三尊なのか、イマイチわからない」
トレードを始めたばかりのころは、どれが三尊なのか?なかなか判別しにくいです。そこで、三尊・逆三尊の明確な条件を紹介します。
三尊形成の定義は、以下の3点です。
・天井・大底で形成されていること。
・上昇トレンドの5波動目以降で起きている。(逆三尊の場合は、下落トレンドの3波以降)
・ネックラインをブレイクしていること。
ネックラインとは、三尊の左の山と右の山を水平線で結んだラインです。(逆三尊の場合は、高値を結んだ水平線)
ネックラインの一般的な定義はトレーダーによって多少異なりますが、一般的に直近の戻り高値・押し安値のラインをネックラインといいます。
三尊はなぜできるのか?
チャートパターンは形を覚えるだけでなく、原理原則・なぜそのチャートパターンが形成されやすいかを理解すると、トレードスキルが向上します。
三尊が形成される原因は、投資家の買いポジションと売りポジションのバランスです。
ネックラインを軸に、新規売買・利益確定が入って起こります。
主な三尊形成の原理は、以下です。
①三尊形成前のトレンドで勝っている人の利益確定が入り、左の山ができる。
②押し目買い+高値更新した後の利益確定の売りで、真ん中の山ができる
③押し目で入る人が右肩を形成
④高値更新できず、売り圧を確認した投資家の新規の売りが入る。
⑤ネックラインをわると、ロング勢の損切りで下落が加速
もちろん、他の要因で売買している投資家もいますが、基本的な三尊形成の理由は上記5点です。チャートパターンと投資家心理をセットで覚えることで、投資家心理を考えて利益を上げられるようになります。
FX初心者が三尊を知っても勝てない理由3選
「三尊でエントリーしても、ダマシにあってしまう。。」この状態に陥っている方は、以下3点にあてはまっていないか確認しましょう。
1.水準を見ていない
2.他の時間足を確認しない
3.キレイな三尊ができるとは限らない
1つずつ解説していきます。
1.水準を見ていない
三尊で勝てないトレーダーの9割が、水準を見ていません。
水準とは、チャートパターンがどこで出現するか?という場所のことです。前述したように、三尊は転換点のチャートパターンです。天井or大底のチャートが転換しやすい場所で、あらわれて始めて効果を発揮します。
つまり、安値圏でも高値圏でもない中間の中途半端な水準で三尊がでても、あまり意味がありません。チャートパターン+どこでそのチャートパターンがでているか?を意識しましょう。
2.他の時間足を確認しない
「この形って三尊かな??」そう思ったら、他の時間足を確認しましょう。
例えば、15分足で三尊ができていて、下落するように見えても4時間足では単なる上昇の押し目にすぎない。こんな状態がよくあります。
基本的には、自分のトレードしている時間足を最優先で問題ありませんが、他に時間足では転換点となる形がでているか?を意識しましょう。
具体的には、
1時間足で三尊形成→4時間足でも陰線の包み足がでている。このような、下落の根拠が重複しているタイミングでトレードすると、勝率が上がります。
2-1.相場のフラクタル構造
相場のフラクタル構造と言って、大きな視野で起こっている現象は、小さな視野でも同様の現象が起こることが多いです。
例えば、日足チャートで、山尊の現象が怒っている場合、4時間足でも何かしらの反転パターンが起こっているということです。
3.キレイな三尊ができるとは限らない
キレイに左右バランスのとれた形だけを「三尊」と定義していると、エントリーできるところを逃してしまいます。三尊といっても、かならず左右でバランスのとれた3つの山ができるとは限りません。アンバランスなチャートの方がむしろ多いです。
前述したように、ネックライン形成の投資家心理が三尊の本質なので、形にこだわりすぎないようにしましょう。
三尊を使ったエントリー方法
ここまでは、三尊による失敗を避けるための対策をお伝えしました。
「実際、どこでエントリーすればいいんだよ。。」
そう思うあなたへ、三尊を使った「勝率の上げ方」を紹介します。
ネックラインを割った後の戻り売り
ネックラインを割ってからの売りエントリーは、勝率が高い方法です。ネックラインが割ったことを確認して、サポートラインだったネックラインがレジスタンスラインに転換する場所を狙ってエントリーします。
ロスカットを右の山に置いて、下落の初動を掴みにいくのでリスクリワードがよい取引ができます。
「右の山の頂上でエントリーすればいいのではないか?」このように思う方がいるかも知れませんが、リスクが大きいのでおすすめしません。
ネックラインをブレイクできずに上昇する可能性もあるため、ダマシにあいやすいです。
三尊(へッドアンドショルダー)の形は、チャートでは頻繁に起こる
三尊のチャートパターンを使ってのエントリーは、天井や底が狙い目なことは、お話ししました。
狙い目ではあるもの、その事象は、チャートでは度々見受けられます。それが、そのままエントリーに結びつくかどうかは、別に考え、初心者の頃は、その事象を過去チャートをご覧になり、見つけることもエントリーできる三尊を見つけることにつながるので、練習しましょう。
例えば、下記のチャートは、ポンド円4時間足です。三尊のラインを引いてみましたが、これが直接エントリーできるかどうかは、わかりません。
ですが、このようにたくさん見つけることはできるので、見つけることを目的に、過去チャートで勉強することはとても大事です。
まとめ:FX初心者が三尊を知っても勝てない理由
FX初心者が起こしがちな、三尊で勝てない理由を解説しました。
トレードを始めたての頃は、「どうやったら勝率を上げるか?」よりも「どうやったら負けを少なくできるか?」を考えるとFXで勝ちやすくなります。
よくある失敗の原因を理解して、勝てるトレーダーを目指しましょう。
この記事の重要なポイントをおさらいすると、
・三尊形成の理由は投資家心理
・三尊を知っても勝てない理由は、水準・他の時間足の分析不足
・チャートの形状よりも、投資家心理を意識しよう
・ネックラインを割った後の、戻り売りが狙い目
以上です。
ご自身のトレードに役立ててください。
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