【FX】ネックラインとは?引き方のポイント・注意点を解説!
「ネックラインを理解していないと、値動きの転換点でうまく利益をあげられません。」
FXで稼いでいる人で、ネックラインを知らない人はいないでしょう。
とはいえ、
こんな風に思っている方も、多いと思います。
そこで今回は、ネックラインの基礎からネックラインの知識を利益につなげる方法を解説します。3分で読める内容です。ネックラインへの理解が深まり、勝率が大きくあがる可能性があるので、まずはご一読ください。
ネックラインとは?
ネックラインとは、トレンドの転換点となる安値(または高値)に引くラインです。「よくわからない……..」こう思ったら、画像を見てください。
画像のチャートは、109.734の安値にラインを引いています。「この安値をブレイクされたら、トレンド転換する。」という場所に引くラインが、ネックラインです。
ネックラインを転換の合図と見ているトレーダーが多いため、ネックラインをブレイクすると大きく下落します。(上昇転換の場合、大きく上昇)
また、トレンドの転換点となる水準でラインを引くため、うまくエントリーできたら、値動きの「初動」を掴めます。そのため、ネックラインを理解すると、より大きな利益が狙えると言えるでしょう。
ラストの押し安値・ラストの戻り高値
ネックラインは、ダウ理論では、「ラストの押し安値・ラストの戻り高値」とも言います。
上昇継続中のチャートがあって、そこに上昇トレンドラインが引けていた場合、トレンドラインをブレイクしただけでは、トレンド転換と判断せず、ラストの押し安値を抜けてから、トレンド転換を判断するというものです。(下落トレンドの場合は、その逆です。)
ダウ理論の押し安値と戻り高値が、ネックラインと完全一致するととてもわかりやすいです。ですから、安全にトレードをしていきたいと強く思う場合は、この完全一致を待ったほうが良いと思います。
詳しくは、こちらの記事を確認されてください。
ネックラインを引くタイミング
「ネックラインはわかったけど、どこでラインを引くのか具体的に教えてほしい」ここまで読んだあなたは、こんな風に思っているはず。そこで、ラインの具体的な引き方を解説します。
ネックラインは、3つのチャートパターンがでた時に、セットで引きましょう。
・三尊・逆三尊
・ダブルトップ・ダブルボトム
・トリプルトップ・トリプルボトム
この3つのチャートパターンです。
三尊・逆三尊
三尊・逆三尊だと思った時は、必ずネックラインを引きましょう。ネックラインがトレンド転換の合図になるからです。
左の山の起点と、右の山が1度反発した所にラインを引きます。ネックラインをブレイクしたら、トレンド転換です。
ダブルトップ・ダブルボトム
ダブルトップ・ダブルボトムは、三尊・逆三尊と同じ要領でラインをひけます。画像は、ダブルボトムのパターンです。
ネックラインをブレイクした水準が、上昇転換の合図になります。
トリプルトップ・トリプルボトム
トリプルトップは、ダブルトップの山が1つ多いものという認識で問題ありません。ネックラインの引き方も同様です。
ネックラインを使ったエントリー方法
ネックラインを使ったエントリー方法は、「ブレイク後のリターン」を狙うのが良いでしょう。勝率の高いパターンです。
ネックラインをブレイクした後の「調整の戻し」で再度ネックラインで反発するポイントでエントリーします。
文章でわかりづらければ、画像をみてください。また、このエントリーポイントを紹介すると、
・「再度ネックラインまで戻ってこなかったら利益を取りこぼすのではないか?」
・「ブレイクした直後にエントリーするのはどうか?」
疑問としてあがるのはこの2点です。この疑問に答えていきます。
機会損失を受け入れる
「ネックラインまで戻ってこなかったら、エントリーチャンスを逃す。」こんな風に思うトレーダーは、「FXでは機会損失を受け入れなければいけない」というこを理解しておきましょう。
大きなリターンを狙う場合、リスクも大きくなります。逆を言えば、リターンを減らせばリスクを小さくすることができます。
ネックラインの例で言うと。勝率をあげたかったら、ネックラインのブレイクを待った方がよいでしょう。戦略次第な所もありますが、トレンド転換せずに、トレンドが継続した場合の損を回避する方が重要度が高いです。
また、ブレイクするかどうか?を見極めてエントリーするのは、トレードを始めて1~2年くらいは難しいと思っています。スキルをつけるまでは、機会損失を受け入れて確実に勝てる所で勝ちましょう。
リスクを減らす
「ネックラインをブレイクした直後にするエントリーはどうか?」
この質問に対して結論から答えると、「条件を満たせればエントリーしても良い」と考えています。
条件とは以下2点です。
・確定足でネックラインを抜けきったとき
・ロスカットが近い(損失許容額の範囲内)
上記2点にあてはまる際は、エントリーするのは良いと思います。ただ、通常ネックラインをブレイクしたと思っても戻ってくることはあります。(そのため、ネックラインをゾーンで見るのが重要)
完全にブレイクしたのを待つと、ロスカットが遠くなる場会が多いです。リスクを減らすためには、完全にブレイクした後の戻って来た所でエントリーするのが「手堅い方法」だと思っています。
ネックラインでのエントリーの注意点
ネックラインを引く場合の注意点は、以下2点です。
・ネックラインをブレイクした後の逆回転に注意する
・レンジになった場合は、撤退する
ネックラインをブレイクした後の逆回転
前述した、「ブレイク直後にエントリーしない方がいい。」という話にもつながりますが、ブレイクしてから逆回転するパターンもあります。
前提として、
・高値更新できていない状態のダブルトップ・トリプルトップ
・ダウ理論の安値とネックラインが位置が違う
この2つに条件が一致している時に起こりやすいです。
文章だとわかりづらいと思うので、画像で説明していきます。画像は、トリプルトップからの上昇パターンです。
画像では、ダウ理論で意識される「高値更新の起点になっている安値」とネックラインの位置が違います。「だまし」に多い形です。
安値をブレイクしたように見えても、ダウ理論を意識する場合、変わらず上昇目線で見るトレーダーがいて、上昇しています。こういったケースでは、ネックラインをブレイクしてから上昇することが多いので、注意しましょう。
レンジになった場合は撤退する
パターンとして、多いのがレンジになるケースです。転換せずにレンジを作る場合は、売買の量が拮抗しているため、上下どちらに向かうかわからなくなってきます。
そのため、レンジではいったんポジションを解消するのが良いでしょう。
まとめ:FXのネックライン
ネックラインについて知識がつくと、
・三尊・逆三尊
・ダブルトップ・ダブルボトム
・トリプルトップ・トリプルボトム
この3つのチャートパターンで、利益があげやすくなります。わからなかった部分は、何度も読み直して、リアルチャートで知識を使ってみてください。
また、FXの知識は三尊×ネックラインのようにそれぞれが深くつながっています。「もっと知識をつけてFXで早く勝てるようになりたい。」こう思ったら、無料メルマガやブログの別記事も参考にしてみてください。
最後に、この記事の内容のおさらいです。
・ネックラインは「転換の合図」
・ネックラインは、3つのチャートパターンで引く
・ブレイク後の戻しがエントリーのチャンス
・ブレイク後の逆回転・レンジになったら撤退しよう
追記
ネックラインは、チャートに慣れるまでは、目視での確認ではなく、ラインを引きましょう。
また、FXチャートは、過去チャートを見ることができますので、過去チャートで、ネックラインを見つけて、ラインを引き、その後の値動きをノートに書くなどして、しっかりと学びましょう。
最初は、なかなかわからないかもしれませんが、でも、ネックラインを意識してチャートと向き合う場合と、意識しない場合では、少し先の未来が大きく変わります。
欲を言えば、ダウ理論のラストの押し安値とラストの戻り高値がネックラインと合致した局面だけを狙う手法でトレードされても良いと思います。その方が安全です。しかし、完全一致する局面というのは、そう多くないのも事実です。
結局、トレードでの利益は、エントリーの多さ(数)で決まるわけではないので、待つことを優先し、ここだという局面をしっかりと捉えることが大事です。私自身、トレードは、月に数回程度です。少ないですが、しっかりと利益を得ることができています。
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