トレードルールを守るために必要な習慣力について

FXについて

トレードルールという言葉を聞いてもピンとこない場合もあるかと思います。

しかし、テクニカル分析を学び、実践に入っていくと、自分スタイルを確立させなければならないと思う時がきます。

ですが、その自分スタイルを確立したいと思った時では、ひょっとすると遅いかもしれません。

何故ならば、そのように思うときは、たいていの場合、大きな損失を出してしまった場合だからです。

そもそもトレードルールとはなんだろう?

トレードルールとは、その名の通り、自分のトレードのスタイルの確立、ルールのことです。

トレードルールは、10人のトレーダーがいれば、10通りのトレードルールがあります。

ルールイメージ

環境が違う

世の中に、自分と全く同じ環境でトレードをしている人はいません。

年齢・性別・資金など、どれをとっても同じ人はいないのです。ですから、自分のトレードルールを作っていく必要があります。

環境の中には、家族構成や仕事も当然含まれます。

性格が違う

これも当たり前の話ですが、性格も千差万別です。

のんびりした人もいれば、せっかちな人もいる。だけど、見ている相場は、同じものです。

フィルターが違うので、見ている相場が違っても、違うシナリオを描いてしまうこともあります。

また、素直さや謙虚な気持ちというのは、トレードに対して、とても大切な資質だと思います。

経験が違う

FXは、ある程度経験値が必要な部分もあります。

私自身、この記事を書いている時点で、歴は、6年ほどになります。

仮に、今から取り組み始めたとして、その6年の経験値というのは、初心者さんにとってなかなか埋められないと思われがちですが、実は、しっかりと経験を積む手段があるのです。

それが過去検証。過去検証は、チャートのヒストリーデータをダウンロードして、過去チャートをリアルで見ているそのままに、ウォッチして、トレードの実践を養うということが可能なのです。

過去検証というのは、とても面倒な作業ですし、地味です。とはいえ、過去チャートで、リアルタイムのように、仮想トレードできるのです。

この過去検証をするときに、仮説を立てながら、やっていくことで、トレードルールが一つ出来上がります。

トレードルールに必要な要素

トレードルールに必要な要素は、いくつかありますが、欠かせないものは、下記の3つです。

・リスクリワード1:2以上
・適正なロット数
・損失許容額の設定(口座資金に対して〇〇%)

これらは、そもそもトレードをする上で絶対欠かせない内容のものですが、過去検証をする場合、自分の資金量と同じ金額で考えていくと良いと思います。

そのほかにもトレードルールの項目は、多岐にわたります。

・チャートをウォッチする時間帯
・わかりやすく自分の得意なパターン
・トレード前のルーティーン
・エントリーする際の項目
・撤退する場合の条件

数え上げればキリがないですので、このあたりにしておきますが、これを1度作ってしまうと、あとは、トレードルールに則り、淡々とコツコツと実践するだけです。

トレードルールを守るための習慣化とは

トレードルールを作成しても、意外なことに、半数ぐらいの方が、自分で作成したルールを守ることができないと感じています。

その理由としては、

一つは、トレードルールが甘く、アドリブの要素が多い

こと。

そして、もう一つは、

習慣化できていない

ということです。

前者については、改善していくことで解決できますが、習慣化は、意識しないとできません。

習慣化イメージ

習慣化を意識させるポイント

なんでもいいので、現状とは違う習慣を日常生活に組み込んでみてください。

起床時間、朝食の時間、散歩する時間や距離、読書の習慣、禁酒、掃除など、本当になんでもいいです。

私は、トレードルールを習慣化するために、真っ先に、日常生活に取り入れたことは、自室の掃除とトイレ掃除です。

朝、起きて目が覚めたら、すぐに自室の掃除をします。掃除機をかけ、時には、雑巾を持って、時には、段ボール箱を片付ける、という具合です。

これを毎日やっています。今でも継続しているのですが、この行為を続けることで、やらない日が仮にあったとすると、気持ち良くないのです。

ルールを守らないと気分がよくない状態を作り出す

自室の掃除の他にも、取り入れた習慣は、トイレ掃除ですが、トイレ掃除は、家族からも喜ばれます。

また、相場を分析する時間帯も決めました。他にも細かく決めて取り組んでいるものはありますが、ここでは割愛します。

当初、自室の掃除を毎朝していた時は、違和感というか、面倒くさい感が否めませんでした。

ところが、体調を崩し、自室の掃除ができない時に、気づいたのです。気分が良くないな、と。

その時は、コロナ感染でしたから、仕方がないのですが、ルールを守らないと、気分がよくない、落ち着かないという状況を作り上げる。

それをトレードルールに当てはめれば良いのです。

習慣化できない人の特徴

日常生活の中での習慣化の構築で、それらが難しいと感じてしまう方もおられると思います。

・毎日忙しいと思っている
・自分は、すでにしっかりとした習慣を持っていると考えている
・3ヶ月程度の約束事が守れない

これも数え上げればキリがないのですが、現状、トレードで思うような結果を残せていない場合は、上記の中に、ヒントがあるかもしれません。

毎日忙しいと思っている

忙しいことは、事実かもしれないです。

特に、会社にお勤めだったりすると、そのように考えてしまうのも当然です。

しかし、今の日常生活の中で、無駄なことはないか?と考えて欲しいと思います。

例えば、会社の悪口を言うだけの飲み会、テレビをだらだら見る、などを本当に必要な時間なのか?考えるべきでしょう。

自分は、すでにしっかりとした習慣を持っていると考えている

自分ではしっかりとした習慣を持っていると思ってしまっている場合ですが、これも上記と同様、無駄なことはないのか、考えるべきでしょう。

さらに、現状、トレードで思うような結果が出ていない場合は、それらの習慣は、意識して作ったものではないかもしれないです。

歯磨きとか、入浴などは、その例になります。入浴時間は、必ず、何時から何時って、週間ではありますが、自分で考えたシナリオではないはずです。

3ヶ月程度の約束事が守れない

なんでもいいのですが、何かに取り組むと決めた場合、それが3ヶ月も続かないことが多い人は、ひょっとすると、そもそもの考え方を修正する必要があると思います。

というのも、物事は、最低でも3ヶ月ぐらいは、最低続けないと、手応えも出てきませんし、このような最低3ヶ月という考え方は、社会人としては、当たり前です。

例えば、3ヶ月、毎日、SNSでしっかりとした更新をすると決めたら、やり切る気持ちが必要です

私自身も、TwitterとYouTubeで情報発信していますが、全然、反応らしい反応はなかったです。

とはいえ、それぞれ、3ヶ月、半年と継続していくうちに、さまざまな事象がありました。コメントだったり、いいね、リツイートなどです。

影響力のあるアカウントなどに比べると、大したことはないです。でも、少しずつ、成長できている。

こういうことが、理解できていないと、何かに取り組む場合でも3ヶ月も続かずに、次の何かに取り組んでしまうものです。

トレードルールは、自分で作ったから信頼性が高い

そもそもトレードでは、全てのトレードで勝つことはできません。

私のトレードルールも過去検証の時点で、勝率は、64%でした。ですが、このパフォーマンスを過去検証において数字で当てはめると、なんと、資金がざっくりですが、10倍ぐらいになってしまっているのです。

ということは、この自分で検証したトレードルールを実践すれば、自然と資金が膨らんでいくということになります。

また、自分で考え作り込んだトレードルールは、その作成の工程から理解できていますし、将来どのくらい資金が増えるのかも検証済みなのです。

もちろん、初期の段階では、なかなかトレードルールを構築することが難しいというか、慣れない作業ですから、面倒だと感じることもあるでしょう。

しかし、面倒なことをコツコツとやる。それだけで、収益が10倍20倍になってくるのです。

信頼イメージ

まとめ

トレードルールを作り、それと並行して、日常生活の中で、少しだけ負荷のかかったことを習慣化する。

たったこれだけをやり切ることで、資金はあっという間に増えていき、トレードの魅力を存分に味わうことができるようになります。

習慣化については、良書がありますので、ご紹介しますね。


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