FX初心者は移動平均線を活用しよう!おすすめの使い方と設定方法
「チャート分析の方法をいろいろ調べたけど、結局どれを使えばいいのかわからない」
「移動平均線の使い方がよくわからない。。。」
FX初心者のあなたは、こういった悩みを持っているのではないでしょうか?この記事を最後まで読んでいただくと、移動平均線の使い方がわかるようになります。
FXを勉強しているあなたは、毎日必ず「移動平均線」を目にしますね。
「移動平均線」は使い方を少し工夫すればとても、役に立つインジケーターです。しかも、非常にシンプルに活用できます。
今回の記事では
・移動平均線はどのように使うのか?
・おすすめの設定方法
・エントリーの局面
これらについて解説していきます。
テクニカル分析で使う移動平均線とは?
移動平均線は、どのような数値を表したインジケーターか説明します。
移動平均線とは一定期間の終値の平均値を算出して、その数値の変化をチャート上で折れ線グラフにしたものです。ローソク足のそばをよく見てください。見つかりましたか?
数値の算出方法はとても単純です。例えば、5日移動平均を見るとしましょう。
と言うことになります。このように算出した数値を線で繋げた結果が、みなさんのチャートにグラフとなって表れています。
『Moving Average』の直訳である移動平均線は、テクニカル分析のなかでも多くのトレーダーがトレンドを把握するために用いるインジケーターです。
グラフを追っていくことで、トレンドのパターンと傾向を知れるので日中の短期的な値動きに惑わされることなく、冷静に取引できます。
おすすめの移動平均線設定方法は?
みなさんにおすすめする設定は、日足[5・25・75・200]です。
ひとえに移動平均線と言っても、5~200日、13~52週などがあります。
かなり短いスパンの平均線から、1年弱の平均値を元にしたデータまでさまざまですね。
「実際どの期間で移動平均線を設定すればいいのか」と迷う人も多いでしょう。
なぜこのような設定方法なのか、理由は単純です。
5日=1週間(月~金の市場時間)
25日=1ヶ月
75日=3ヶ月(四半期)
200日=1年
それぞれの数字には、意味合いがあります。多くのトレーダーは、市場時間を意識してトレードを行っています。ですから、5日・25日・75日・200日といった区切りのよい数値で見るとトレンドが把握しやすくなります。
また、長期線と短期線を意識的に組み合わせるのにも理由があります。
このあとの章で解説する、ゴールデンクロス・デッドクロスといった売買のサインを見逃さないためです。
移動平均線は大きく分けて二つの種類がある
SMA
SMAは、「Simple Moving Average」この頭文字を使っています。日本語では、単純移動平均線です。この記事では主に、SMAのことを指して解説しています。
EMA
EMAは、「Exponential Moving Average」この頭文字を使っています。日本語では、指数平滑移動平均線です。過去の値動きを考慮し、直近の値の値動きをより多く反映したものになります。
おススメは、同じ○○日間において、SMAとEMAを両方表示したほうが良いと個人的には考えています。
MT4での表示のさせ方
MT4の挿入タブからインジケータを開き、トレンドをクリック。そして、Moving Averageをクリック。
すると詳細設定のダイアログが表示されますので、表示させたい「期間」と「種別」を選択します。ここで、ラインの色や幅を設定できます。
移動平均線の基本的な使い方3選
チャート上で設定した移動平均線を実際に活用してみましょう。
1.ゴールデンクロス・デッドクロス
2.押し目の判定で使用する
3.方向性の確認で使用する
上記の基本的な使い方3つを紹介していきたいと思います。
早速ゴールデンクロス・デッドクロスから見ていきましょう。
1.ゴールデンクロス・デッドクロス
ゴールデンクロスは、短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に追い越した状態になることです。2本の線が交わって、クロスしている状態は直近の値動きが上昇傾向にあるという買いのサインになっています。
対してデッドクロスは、短期移動平均線が長期移動平均線を上から下に追い越した状態になることです。直近の値動きが下落傾向にある、売りのサインです。
前の章で設定した短期の移動平均線と長期の移動平均線が、ここで活きてきます。
注:テクニカル分析、特にこのサイトでは、ラインありきでの分析をしますので、移動平均線で売買のサインが出てもそのサインだけでエントリーはしないほうが良いです。
2.押し目の判定で使用する
押し目の判定で移動平均線を使用できます。移動平均線は常にくっついて離れるという性質を持っているからです。
トレンドで上下どちらかにチャートが大きく動き、移動平均線と離れます。そうすると、移動平均線に再度近づくので、移動平均線にタッチしたらエントリーする。という方法で押し目で売買する際の目安にできます。
移動平均線が常に乖離収束することをグランビルの法則と言います。
3.方向性の確認で使用する
移動平均線はチャートが上昇しているか、下降しているのか方向性を定める時に使用できます。
(例)
・移動平均線がローソク足の下にあれば、上昇
・移動平均線がローソク足の上にあれば、下降
・移動平均線がローソク足に絡みついていればレンジ
このように、方向性を確認するインジケーターになります。
この方向感の把握には、移動平均線はとても相性が良いと思っています。さらに、短期、中期、長期と合わせて移動平均線を表示させておくとなおわかりやすいと思います。が、あくまでも平均線ですから、一つの目安に過ぎないことを忘れないでください。
移動平均線を使う上での注意点
ここまで説明してきたように移動平均線は、非常にシンプルで扱いやすいテクニカル分析(インジケーター)です。
ただし、移動平均線を使う上で、いくつか注意点があります。
まず、移動平均線は過去の終値の平均という特性上、価格の変動に対してはタイムラグが存在します。
よって、相場の状況を先読みするために使用することはできない点を注意してください。
次に、だましが発生することです。
だましは、ゴールデンクロスが発生しているのに価格が下落したり、デッドクロスが発生しているのに価格が上昇する、売買のサインと逆の動きが出ることです。
だましが発生する要因の1つとして挙げられるのは、、どの銘柄にも同じ移動平均線が用いられる点です。
銘柄によって値動きの度合いは異なります。そうなると、異なる銘柄を同じ数字に当てはめてトレンドを探った時にずれが発生したとしても、おかしくはありません。
しかし、だましに対しては移動平均線とインジケーターを合わせて使うことで対処することができます。
代表的なインジケーターとして、MACDについて解説した記事があります。こちらも参考にしてください。
移動平均線を考えてエントリーする
実際にテクニカル分析をして、チャートにマッピングし、エントリーする場合、移動平均線はどのように考えるのか?というと、私の場合、小さな根拠に過ぎません。
やはり、テクニカル分析においては、ライン分析が主であり、移動平均線を含むインジケーターは、補助ツールでしかないからです。とはいえ、エントリーする場合は、必ず移動平均線はチェックします。
その理由ですが、移動平均線は、方向感を見定めるためには重要だと考えているからです。
実際のエントリー局面
以下のチャートは、EURJPY4時間足チャートですが、そろそろ買いエントリーをしたいと考えている局面です。局面ではあるものの、まだエントリーしていない状況になります。
画像が小さくて申し訳ないのですが、この場合、ローソク足が短期MAを抜けてきたらエントリーしようと考えています。移動平均線は、補助ツールではあるものの、私の場合、エントリーする際の一つの目安になっているということです。
まとめ
今回はFX初心者にぜひとも活用してほしい、移動平均線の使い方や設定方法について解説しました。
テクニカル分析を難しく感じて習得を諦めてしまった人も、シンプルな考え方でトレンドを把握できる移動平均線なら使えそうな気がしてきたでしょう。
シンプル故の欠点も、インジケーターを使って補うことができるので利用してみてください。
最後までこの記事を読んでくれた読者のみなさんは、新しい知識が獲得できました。
基本を忘れずに、これからもトレードに挑戦していきましょう!
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