FX初心者が失敗しないために、心がける大切なこと

FXについて

FXは、しっかりとテクニカル分析を学び、実践し、感情をコントロールできれば、私の印象では、ほぼ間違いなく”勝てるトレーダー”になれます。

私自身もFXオンライン講座を運営していて、たくさんのFX初心者と接していますが、失敗してしまうには、理由があります。今日は、その理由を最前線でトレードに向き合っている私が解説しようと思います。

また、一般的な見解とは少し視点がずれるかもしれませんが、本質を語りますね。

普通に学ぼうとする

FXに限らず、ビジネスやスポーツなど、どんなジャンルのモノでも、その道のプロに教えを請うことが、成長を促す一番の方法です。

方法としては、塾やコンサルなどに参加することで知識を理論的に学ぶことができるので有益です。

大前提として、そのように考え、行動することは間違っていません。ですが、普通に学ぼうとしても”FXに関して”だけは、それでは勝てるトレーダーになれません。

なぜなら、FXは、精神性や枠組みや思考が、他のジャンルに比べると、今まで経験したことのない内容だからです。

言われたことだけをコツコツとやる

講座や塾などには、カリキュラムがありますから、そのカリキュラム通りに実践をすれば、普通なら、成長します。

ただ、FXの場合、そこに”目に見えないプラスアルファ”の努力というか、取り組みをしないといけません。

日本の教育では、FXに限らず、投資系の勉強はほぼありません。(義務教育の中で、です。)それらの教育がないので、今まで学んで来たこと、その方法と同じように向き合っても学ぶことができないのです。

コツコツイメージ

どうすればいいのか?

今までの人生で学んできた経験や知識を一旦フラットにしてみることがとても有効です。そして、FXは、勝つためのロジックがあると本気で信じることです。

そもそも勝てるのです。勝てるのですが、その前に、負けないことがより一層大事になります。トレードをしていて、負けなければ、その逆の結果として、勝てているわけです。

経済ニュースや政治的な動きを気にしすぎない

私自身、数年トレードに取り組んでいますが、経済ニュースや政治的な動きを気にしてトレードをしたことがありません。とは言え、一番最初にトレードの世界に入った時は、ツール運用でしたので、その時は、それらのイベントに敏感でした。

多くのFX初心者が失敗してしまう理由の中に、そのような経済ニュースや政治的なイベントを気にしすぎてしまい、ヨーロッパ中央銀行総裁が、こんなこと言ったから、買いだとか、売りだとか、判断してしまう。

そもそも、その時点で、テクニカル分析をして、優位性を判断しながら、トレードしていくという大前提のキモから外れています。そして、世界中のトレーダーは、全て同じチャートをみています。

そのチャートには、全ての事象が織り込まれているのです。ですから、失敗してしまうということは、そもそも論として、学び方や実践方法が違っているのです。

大きな経済ニュースは、少なからず値動きに影響するが

代表的な経済ニュースと言えば、アメリカのFOMCでしょうか。

FOMCとは日本語で「連邦公開市場委員会」と訳される、アメリカ合衆国の金融政策のひとつである公開市場操作の方針を決定する委員会のことです。
委員会の構成員は、アメリカの中央銀行に相当する連邦準備制度理事会(FRB)の理事7名や地区ごとの連邦準備銀行総裁5名で構成されており、アメリカの金融政策を決定する最高意思決定機関です。

簡単に説明すると、このFOMCにおいて、アメリカの金利政策が決定されます。アメリカの経済が活況なら、金利を上げたり、逆に、インフレ懸念があると下げたり、という具合です。

この金利政策が発表される時間になると、値動きがすごい勢いで乱高下したりします。なので、デイトレやスキャルピングをしているなら、この時間のトレードは控えるべきだと思います。

ですが、推奨しているトレード”スイングスタイル”なら、例外なく値動きをラインで捉えることが可能です。もちろん、このような経済ニュースがあるな程度の理解をしておくことは必要だとは思います。

以下の図を見ていただければわかりますが、FOMCの金利政策の発表前後は、大きくチャートが動いています。でも、しっかりとそのチャートの値動きは、ラインで捉えることもできています。(下降トレンドラインとチャネルラインを引いているので、その値動きが分析できています。)

FOMCイメージ

世界経済に相当な影響を持つイベント”FOMC”さえ、ライン分析をしておくことで、そこまで過敏に反応する必要はないのです。

価格に一喜一憂してしまう・・・

当たり前ですが、FXでは利益を得ることを大前提としています。ですから、通貨ペアの価格の推移というのは、気になってしまうものです。ですが、価格そのものに対して、一喜一憂する必要はありません。

なぜなら、テクニカル分析、特にライン分析をしているときに、縦軸の価格を気にする必要はないからです。

どういうことか?と言いますと、ラインを引くときには、値動きのリズム感や方向感を捉えますが、何月何日に、ドル円の場合、円がいくらになるのか、ということを考える必要性がありませんし、そこを考慮してトレードをしないからです。

ですが、FX初心者の場合、NHKのニュースなどで、現在、1ドルに対して、105円〇〇銭だとか、そんなことを聞くと、昨日よりも下がったとか、上がったとか、すぐに思ってしまい、仮に下がっているなら、トレードにおいても”売りエントリー”をしてしまう。

そもそも、トレーダーにとって、価格が下がったとか、上がったとか、気にする必要はなくて、その下がった分の利益、上がった分の利益を狙いますから、どんな風に下がったのか、どんな風に上がったのか、というのをラインで分析できればいいのです。

価格に対して、一喜一憂してしまう気持ちはわかりますが、そこは意識する必要はありません。

そもそもFXはレンジ相場

そもそもFXの世界というのは、レンジ相場なのです。ドル円がわかりやすいので、ドル円で説明しますが、今の経済状況や国際状況などを考えると、1ドル=100円〜115円ぐらいの幅で価格が動きます。

もちろん、過去には、1ドル=80円とかもありましたが、そもそも、一定の上下の幅で、チャートは動いています。

FXは、ドル円の場合、どちらかの国が破綻しない限り、一定の水準で、現在値があるわけです。

下図は、ユーロドル4時間足チャートですが、最高値は、1.156、最安値は、1.121です。これは4時間足チャートですので、このチャートから読み解くことができること、それは、1.121から、1.156までの間で値動きがあるということです。

このような相場をレンジ相場と言います。(もっと小さなレンジもあります。)

レンジ相場イメージ

感情のコントロールが難しい

よく感情的なエントリーという表現を使います。上昇すると思って”買いエントリー”をしたのに、下落してしまい、損切りになってしまった。その値動きを見ていて、じゃ、今度は、”売りエントリー”をしてしまう、というようなことです。

ライン分析で、このラインの反発で上昇すると分析しているのに、ちょっと下がっただけで、すぐに逆にエントリーしてしまうのは、今まで分析してきたことを否定することになってしまう。

なのに、ついカッとなってしまい、感情のコントロールができない。これは、初期のトレーダーあるあるの現象というか事象です。

また、下がって欲しいという願望でエントリーしてしまうのも感情的なエントリーと言えるでしょう。

人は、感情の動物なので、そういう感情が出てしまうのは、当たり前ですが、感情だけでトレードをしてしまうと分析をないがしろにしてしまう行為です。

この感情をしっかりと抑えて、ライン分析をして、その分析にしたがって、トレードすることが大事なのですが、これを克服するためには、鍛錬というか、場数が必要です。そして、経験値を積み、感情的なエントリーがなくなると、まずは負けないトレーダーになります。

感情的なエントリーをしないためには

いうまでもなく、テクニカル分析をして、優位性を判断すること、です。FXの面白いところは、優位性が高いところというのが、学んで行くうちに手に取るように理解できていきます。

そして、1度でいいので、その優位性の高い水準でエントリーして、勝つ成功体験をする。すると、自分自身のライン分析が正しいということがわかり、感情的なエントリーはなくなっていきます。

あと、推奨しているのは、俯瞰して自分を見つめることです。というのも、分析をしているのも、自分、エントリーしているのも自分、結果を受け入れるのも自分、となってしまうと、どの自分が正しいのかわからなくなってしまいかねません。

ですから、客観視する自分を作って、俯瞰して、自分自身を見つめることを考えるようにするのです。すると不思議なもので、あ、これ、感情が勝っているってわかる時があります。

感情イメージ

誰もが勝てるが簡単ではない

FXは、優位性が判断できるので、そもそも勝てるものだと信じてください。

とはいえ、様々な人がFXで大きな損出を出してしまったという話が確証もないのに、聞こえてきます。勝てる世界なのに、なぜ負けている人がいるのか?それは、テクニカル分析、もっと言えば、ライン分析をおろそかにしてトレードに取り組んでいる人が多いからです。

誰もが勝てる世界なのに、負けてしまうのは、勉強しないで何かの試験を受けるというのと変わりません。

誰だって、何かに真剣に取り組み、その壁を乗り越えた経験は持っているはずです。ですが、FXに限らず、お金儲けの話になると簡単だと思ってしまう。

あまり大きな声では言えませんが、悪評高いMLMのビジネスでさえ、大きく稼いでいる人もいるわけです。多くの大人がMLMは、危険だと思っているのに、しっかりと稼げている人がいる、これって、稼げている人は、特別の才能があったわけではなく、努力をしたからこその結果です。

MLMは、人に迷惑をかけてしまう側面もあるかもしれませんが、FXは、自分一人で完結できるビジネスモデルです。誰にも迷惑をかけずに、そこに向けた努力の成果は、全部独り占めできる。そんな世界なんです。

思考停止状態

トレードの世界に身を置いているとたまに、思考停止状態の方がおられます。学ぶべきことが明確であるにも関わらず、難しそうとか、センスないとか、そんな風に考えてしまい、学ぶことを辞めてしまう。

そういう方は、何かに置き換えて考えてみるといいと思います。大人になっても、小さな成功体験さえもないという人はいないでしょう。

例えば、恋愛だって、成功失敗体験の好例です。仮に、あなたが結婚しているなら、恋愛で、一度は、成功体験をしているということになるはずです。

その小さな成功体験、成功を掴むまでにどんな努力をしたのか、思い出す。それをFXのテクニカル分析の学ぶ姿勢に生かすのです。

たったこれだけで、思考停止から抜けられるはずです。

思考停止イメージ

学ぶ姿勢、取り組む姿勢

FXでは、今までお話をしてきたように、一般的な世界ではありません。学校でも教えてくれませんし、社会に出ても普通の勤め人なら、教わる機会もありません。

ですから、FX初心者は、精神性が大切だと言っても、なかなか理解してくれなません。

それはある意味仕方がないことなんですが、自分はなんのために、このFXという世界に入ったのか、そして、何を成し遂げたいのか、ということを明確にし、さらに、”FXで勝つスキル”を身につけるという確固たる信念が必要です。

勝つためにやるべきこと

誰もが勝ちたいと思い、取り組むFXですが、勝つためには、どうすればいいのか?

・テクニカル分析を学ぶ
・精神性を高める

大きく分けてこの二つの力が必要です。

テクニカル分析を学ぶ

テクニカル分析を学ぶということは、どんなビジネスでもスポーツでも同じです。同じなのですが、テクニカル分析の求道者になるわけじゃないので、勝てるところまで学べばいい。

心の変化として、面白いのが、初期の段階でなかなか勝てない時期は、テクニカル分析をもっともっと学ぼうと思ってしまうんです。ですが、勝てない相場というのがあるし、ライフスタイルに合わせてトレードをするわけですから、わかるところだけを分析すればいい。

トレーダーは、テクニカル分析の研究者じゃないので、わかりやすく、勝てる水準をしっかりと学び、それを実践すればいい。おまけに、スイングスタイルのトレードは、週に多くても5回ぐらいのエントリーのイメージなので、決して焦らないことが何より大事です。

精神性を高める

チャートは、自分の鏡だとよく聞きます。まさにその通りで、フラットな気持ちでチャート分析をしないと偏った分析になってしまいます。

そのためには、精神性を高める必要があるのですが、わかりやすくお話をすると

感情的にならず、エントリーポイントを待つ

多くの場合、感情的になってしまい、エントリーポイントを待つことができない。だから、負けが多くなってしまい、さらに自信をなくしてしまい、感情のコントロールができなくなってしまう。

大人になると小さな成功体験を誰もがしていると思います。その成功体験を思い出してみることも大事だったりします。

どんな成功体験も戦略や時間が必要だったはずです。それをFXに置き換えればいいのです。

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