チャート分析における黄金比とは?黄金比は、古代から続く美しさのルール

コラム

チャートは、「力エネルギーによって変動することがある」と言われることがあります。

この記事では、力エネルギーについては割愛しますが、力エネルギーのもとになる古代から続く「美しさ」のルールについて解説します。

黄金比ってデザインの基礎じゃないの?

黄金比、黄金比率という言葉を聞いたことがある場合、その言葉は、デザインやモノの造形に関してのことだったりします。

原理というか、黄金比の始まりは、デザインであることは間違い無いと思います。

さまざまな造形物が世の中には存在ますが、詳しく観察してみると、多くの人に「美しい」と思われる造形物は、黄金比で作られていることがわかります。

黄金比とは

黄金比

黄金比とは、近似値1:1.618、約5:8の安定的で美しい比率とされる貴金属比の一つです。
古代ギリシア以来「神の比」とも呼ばれ、別名は、中末比(ちゅうまつひ)や外中比(がいちゅうひ)です。

「1;1.618」この数字のバランスが、比率として最も優れていると言われています。

私たちの周りにも、この比率で出来ている造作物がたくさんあります。

例えば、タバコの箱やAppleのロゴ。その他にも歴史的な造形物、ミロのビーナス(古代ギリシャ)、ピラミッド(古代エジプト)、レオナルド・ダ・ヴィンチのモナリザ(1503年~1519年頃)、パリの凱旋門(1836年)などは有名ですね。

黄金比は自然の持つ力

私たちの普段の生活の中でも、黄金比(近似比)で構成されているものは、とても多いです。

花、植物、貝、雲などが代表例ですが、人が美しいと感じてしまう比率が黄金比なのです。

自然界の黄金比

チャートにも:黄金比が反映されるのか?

チャートを見ていると、ローソク足が波を形成しています。

この波は、多くのトレーダーの心理によって作られていきます。その波の値動きに注視してください。

例えば、下記のチャートは、ドル円4時間足チャートですが、黄金比(近似比)に近い形をしています。

ドル円チャート

具体的には、赤矢印の下落を「1」とした場合、青いラインを引いたところで上昇が抑えられています。

赤矢印の最安値から、青いラインまでの戻しは、「0.618」になっています。

このように、チャートの値動きにも黄金比というのは、頻繁に現象として起こります。(この記事を書いている時点で黄金比のわかりやすい局面が少なかったので上記の例をあげました。)

チャート分析にも活かせる黄金比

チャートでも黄金比が頻繁に事象として現れるということは、チャートの上昇(下落)が、どの辺りまで行くのか?という指標になります。

以下のチャートは、EURJPY日足チャートになります。現時点で、これからさらに上昇していくのではないか?と考えた時、現時点での上昇を赤矢印とします。

ユーロ円チャート

これを「1」とした場合、青矢印の辺りまでの上昇が考えられるのです。青矢印までは、「1.618」で計算していますので、黄金比によってチャートの分析も可能になるのではないか?という考え方が生まれます。

黄金比は何気なくみているものでも使われている

レオナルド・ダ・ヴィンチの名作モナリザの絵ですが、顔の横幅を「1」とした時、顔の縦が「1.618」になっています。

モナリザの絵

人は、美しいものを共通して美しいと感じることが多いです。モナリザの絵も多くの人が美しいと感じているはずです。

その美しさには、意図しているかしていないかに関わらず黄金比が生まれます。

このように考えると、チャートを分析する際にも、「美しい波」を探すことで、黄金比が分析に役に立つのです。

このあたりのことをフィボナッチ数列と一緒に学ぶことで、より一層あなたの分析力が増すはずです。

この数列を始めて本格的に研究した人は,レオナルド・ピサノという 数学者(13世紀頃)ですが,彼のお父さんがボナッチという名だったので,その息子と言う意味のフィボナッチと呼ばれるようになりました。


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