トレードにおける特殊な心理状態をあらかじめ知っておくべき理由
相場は、エントリーや決済などは、自分自身でコントロールできるものの、相場の値動きだけは、コントロールができません。当たり前に聞こえるかもしれませんが、トレード初心者は、”こうなって欲しい!”と強烈に思ってしまうものです。
まずは、エントリーする前に、しっかりとテクニカル分析において、優位性を判断しておくことがとても重要になります。その優位性を主観の入った目で見てしまうとどうしても”神様!上がってください!”とか思ってしまうわけです。
そう思ってしまうのは、トレーダーとして、初級者であっても上級者であっても、よく起こる感情なので、仕方がないです。なので、トレードに対する姿勢をしっかりと学んでおく必要があります。
エントリーする時に主観を入れない
テクニカル分析をしてから、エントリーをするわけですが、そこには主観を極力排除しなければなりません。
というのも、チャートを見て上がって欲しいと思いながら、テクニカル分析をしてしまうと”相場が上がる”という視線でラインを引いてしまうのです。主観の入ったラインは、機能しませんし、最悪の場合、逆に相場が動いてしまうこともあるのです。
フラットな心理で分析をしていく
ですから、チャートにラインを引く時には、上がるだろうとか、下がるだろうという気持ちを持って引いてはいけないのです。
まずは、多角的な視野を持って相場を分析するということを強く意識しないといけません。さらに言えば、相場は、相互に確認する必要があります。
このことについては、別記事で書きますが、簡単にいうと
・上昇目線&下降目線
・マクロな視点&ミクロな視点
・水平の世界&斜めの世界
この6つの視点を持っていることで、いわゆる”ポジション思考”になりません。
テクニカル分析において一番の優位性は、ライン
様々なトレード手法があるのですが、テクニカル分析において、ラインが一番機能しますし、ラインから相場の次の波のシナリオを描くべきです。
ライン分析とファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ分析も時には、必要だと思いますが、ライン分析は、ファンダメンタルズ分析に比べると圧倒的な優位性があります。
というか、ライン分析をしっかり実践していけば、ファンダメンタルズ分析は必要がないと言ってもいいのではないかとさえ思っています。
ファンダメンタルズ分析については詳しくはこちらの記事をご覧ください。
感情的なエントリー
トレーダーにおいて、感情的にエントリーしてしまうことは、良いことではありません。
仮に、相場が上がると思ってエントリーしたにも関わらず、逆の動きをしてしまい、下がってきたとします。そんな時に、値動きが下がっているのに、まだまだ上がるはずだと思って、”買い”のエントリーをついしてしまう。
私も初期の頃は、これで痛い目に何度も遇いました。自分の描いたシナリオは、相場が上がるとなっているので、感情的になってしまい、どんどん損失が大きくなっていくのです。
トレーダーは相場を利用して収益をあげる
相場は、コントロールができないのです。なので、その優位性を判断してエントリーを行う。
これ、本当に忘れがちになってしまうものですが、含み損を抱えてしまっていると”自分の思う方向に動いてくれる”と錯覚さえしてしまいます。
FXは、日々200兆円という資金が動くと言われています。これだけの流動資金があるわけですから、特定の個人や団体が相場を動かすことはできないのです。理論上はできるのかもしれません。が、流動資金があまりにも大きいので、大富豪だと言っても無理なこと。
なので、個人トレーダーである”自分たち”は、相場の値動きを利用して収益をあげるんだとしっかりと思っていないといけません。
しなやかマインドセット
物事をしっかりと学び、実践することができると普通に考える癖をつけましょう。
「俺にはできない・・・」「私には、無理・・・」
と固定概念を持っていては、トレードの分野に留まらずどんなものも目標を達成できないでしょう。結局、自分が何者であるのかということを全く意識する必要はないということです。
というのも、トレードの世界(特にFX)では、性別や年齢、そして、学歴など全く関係なく全ての人が平等です。平等の世界だからこそ、私たちにもできるのです。
このあたりも誤解をしている人がとても多いです。元メガバンクトレーダーとか、そんな肩書きは、必要ないのです。もし、他者の資金を運用するという場合は、歴やパフォーマンスよりも肩書きが大きなウェイトを持つかもしれませんが、個人トレーダーにそういうものは、一切必要なりません。
また、トレードを行う上で、誰かに相談する必要も全くありません。というのは、誰に相談しても返ってくる言葉は一緒だからです。
その言葉とは、”5割の人が負ける”というものです。しっかりとテクニカル分析を学び実践している人は、多分あなたの周りにはいません。(銀行や証券会社で為替トレードをしている人はいるかと思いますが、そもそも考え方や資金の規模が違うので参考になりません。)
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